2代目、その13(200年後半)
次の日。
髪色ついては何もなかった(笑)
デートの約束だけど、また試合と被ってた。
うん、がんばろう。
やっぱり危なげなく勝利。
数日後、仲良くなったハリーさんを見かけて、
声をかける。
赤ちゃんかぁ。。。
フォルスやフォルティナが赤ちゃんの頃を見てるから、何だか懐かしい響き。
ルビーの子供なら、きっと可愛いだろうな。
...なに考えてるんだ、オレは。
あ、陛下がいる。
話し掛けよう。
思わず色々とぶちまけてしまった。
陛下は静かに聞いてくれて、オレの話が終わった所で。
デフロット「私もね、騎士をやっていてね。けれど、父が亡くなって、母が一人になったとき、騎士をやめたんだ。」
ティオ「それは何故ですか?」
デフロット「私を含む子供は、皆独立していたからね。母を支えたくてね。それに私は王位を継ぐことも決まっているし、どちらにしても、騎士は続けられない」
ティオ「...騎士であることは思い入れは無かったのですか?」
デフロット「辞めると決めた時は、全く心残りが無かった、とは言えないね。誇りもあった。しかし、人には役割というものもある」
ティオ「役割というだけで、夢を諦めたと?」
デフロット「...ティオ君、強さとはなんだと思う?」
ティオ「龍騎士になるために必要なもの...?」
あれ?なんか変だな。
龍騎士が最終目的なのか?
デフロット「龍騎士とはなんだい?」
ティオ「バグウェルに勝った者の称号...」
その、役割は。
ティオ「国を、守るための称号なんだ...」
デフロット「そうだね。そういうことだ」
ここで、陛下の顔が少しイタズラっぽくなった気がした。
デフロット「ちなみに、近衛騎士と山岳兵隊長は結婚出来ないよ」
ティオ「!!!、失礼します!」
陛下の前だというのに、思わずオレは席を立ち、
駆け出した。
陛下の呟きが聞こえた気がしたけど、もう止まらなかった。
デフロット「隊長でもなければ、解任すれば問題ないのだけどね」
着いたさきは、キャラバンだ。