2代目、その10(200年半ば2)
今日もデートの約束。
けど、試合もある。
断らなきゃなーと思ってたら。
ルビーもだったらしい。
直接見には行けないし、とはいえキザなことをしたもんだ。
オレは順調に決勝まで勝ち抜いた。
ルビーは負けたらしい。
まぁ、全ステータス120ほどじゃなぁ...
もう少し探索に誘おっと。
そして次の日、レジナルドくんは二回戦で負けてしまった。
お守りを無理にでも渡せば良かったかなぁ。
決勝で当たるの楽しみだったのに。
まあ、二年後になるけど次もあるし、頑張ってほしいな。
ルビーは相変わらず沢山話しかけてくれる。
デートにも誘ってくれる。
幸せだなぁ。
けど。
レジナルド「彼女、山岳兵なんだろ?長子だったらティオ君が婿入りになるんじゃなかったっけ?」
ティオ「え、そうなの!?」
レジナルド「エゴン君に聞いてみたら?そういうの詳しそうだし」
てことでエゴンくんに聞いてみる。
(王家に連なる家系なので、しきたりとかに詳しいイメージ)
エゴン「うん、レジナルドが言ったので間違いないよ。」
ティオ「そっか...。てことは、彼女と一緒になったら魔銃師になれないのか...」
エゴン「しかも、山岳兵からエルネア杯に出るのは各家の長だけだから、配偶者だと参加はまず不可能だ」
ティオ「えっ...」
エゴン「兵長は代々、長子に受け継ぐんだ。例外はあるけど、難しいだろうね」
ティオ「...」
ルビーは可愛い。
いずれは結婚したいと思う。
でも、結婚したらオレは夢が叶えられない...
魔銃師になる夢も、龍騎士になる夢も。
どうしたら良いんだ...